総合健診センターヘルチェック
-InBodyでより充実した健康診断を実現-
✓InBodyを活用する目的
● 健康診断のオプションとしてカウンセリングに生かし、包括的な健康サポートを行うため
● 他の検査と組み合わせて、より受診者に寄り添ったアドバイスをするため
✓InBody470導入の決め手
● レンタルで使用していた際に、利用者から好評だった点
● 信頼性と認知度が高く、測定結果にも説得力がある点
✓得られた効果
● 体重の中身として筋肉量・体脂肪量を数値化することで受診者の健康意識の改善に繋がった
● 部位別の筋肉量・体脂肪量も提供されるため、より具体的に個人に合わせた指導を行えるようになった
機種モデル:InBody470
総合健診センターヘルチェックは、医療法人社団善仁会が展開する健康診断を専門とした施設です。善仁会は、首都圏で腎疾患を専門とする病院やクリニックをネットワークで繋ぐ腎部門、高齢者の生活をケアする老人医療福祉部門、生活習慣病予防や疾病の早期発見を目的とした健診部門の3部門で構成されています。この3部門を通して、予防医療から介護福祉まで、生涯のライフステージに関わり、健康をサポートしています。
▲ 左からヘルスケア推進部の土肥 宏美さん、施設マネージャーの飯田 悠さん
ヘルチェックでは一般的な健康診断に加え、婦人科健診、脳ドックなどの豊富なオプションも受診することができます。さらに健康診断後のアフターフォローにも力を入れており、精密検査や特定保健指導、栄養相談で健康サポートをおこなっています。今回取材したヘルチェック横濱ゲートタワーは、2022年2月に10番目の施設として開設されました。
飯田さん:
「最新機器による精度の高い健康診断はもちろん、健康診断に対するお客様の気持ちの負担を軽減できるような環境づくりを心掛けており、プロジェクションマッピングなどが施された広々としたフロアではリラックスして過ごすことができます。健康診断という、年に一度の健康に向き合える時間を贅沢な時間として楽しみにしてもらえるよう、質の高い健診を提供していくことを目指しています。」
健康診断とInBodyによる包括的なサポート
ヘルスケア推進部の土肥宏美さんは栄養士養成校を卒業後、病院や透析クリニックで栄養指導をおこなっていました。約10年前にヘルチェックの現部署に入社し、特定保健指導や栄養相談をおこなうとともに、健康に役立つコラムなどを発信しています。
土肥さん:
「前職で生活習慣病予防や重症化した透析患者への栄養指導をおこなう中で、予防の大切さを感じていました。またその当時、特定保健指導が始まり、予防という概念が広まってきた背景も重なり、予防医療に携わりたいと思うようになりました。ヘルチェックでは健診当日から特定保健指導を受けることができ、健康意識が高まっている状態の対象者に関わることができます。そういった特徴に惹かれて入社を決めました。」
ヘルチェックでは2014年から年1回のヘルスアップセミナーを開催しており、InBodyをレンタルで導入し、測定やレクチャをおこない、筋肉量や体脂肪に注目した健康づくりを意識していただく機会を提供していました。その際にInBody測定が好評であったことや、高齢化に伴って筋肉量がより重視されるようになった現状から、現在では横濱ゲートタワーを含め3施設でInBodyを導入しています。
▲ 土肥 宏美さん
土肥さん:
「横濱ゲートタワーでは、2022年8月にInBodyを導入しました。InBodyは信頼性と認知度が高い製品ですので、測定結果にも説得力があります。人体を構成する体成分を測定して内側から体を評価できるInBodyと、健康診断の結果を組み合わせて、包括的に健康をサポートしたいと思っています。」
ヘルチェックでは、健康診断のオプションという位置付けでInBody測定とカウンセリングを実施しています。InBody測定の案内は、主にメールでの配信や公式ホームページ内でおこないますが、健康診断当日にも看護師から採血時などに案内をおこなっており、その場で追加することも可能です。InBodyは測定時間も短く、特別な準備も不要なため、通常の健康診断の流れに組み込むことができます。
土肥さん:
「オプションでの導入にあたり、InBodyの測定時注意事項を考慮し、測定のタイミングを重視しました。例えば、バリウム検査後に胃内に貯留したバリウムは体重・体脂肪量に影響するため、バリウム検査の前にInBody測定を終わらせる必要があります。また、より正しい測定を行うために、直前に身体計測を行い、その身長の値を測定時に反映しています。他の検査に影響せず、かつInBodyの測定注意事項を守れるタイミングを設定し、円滑で正確な測定を心掛けています。」
測定結果を生活習慣に落とし込む個人カウンセリング
InBody測定後には、結果用紙と照らし合わせながら個人に合わせた10分程度のカウンセリングをおこないます。
▲ カウンセリングで使用するアドバイスシート
土肥さん:
「InBodyを測定して終わり、ではなく、その結果から今後どのように生活習慣を改善していけば良いのか、という指導が非常に大切だと考えています。そのため、InBody測定とカウンセリングは必ずセットでおこなっています。カウンセリングに使用しているアドバイスシートは今年の9月にリニューアルしたもので、InBodyの測定結果によって自身の現状を正しく把握し、生活習慣を振り返りながら課題を確認できる構成になっています。その後、課題解決に向けた具体的なアドバイスを食事面と運動面からお伝えしています。InBodyの筋肉-脂肪の項目では、体重・筋肉量・体脂肪量の3本のグラフの先端を結んだ形から、アスリート型(D型)、標準型(I型)、肥満型(C型)等の身体のタイプが分かります。ヘルチェックのアドバイスシートではこの項目を活用して受診者の体型を分類し、加えて生活の振り返りチェックにより対象者個々の課題を把握することで、個人に合った適切なアドバイスを短時間でおこないます。」
土肥さん:
「受診者の7割が肥満型に該当します。さらにそのうちの3割が、体重は標準以内に収まっているものの、筋肉量が少なく体脂肪量が多い隠れ肥満型に該当します。ここに該当する方には運動と食事改善によって体脂肪を減らし、筋肉量を増やすことでI型を目指すようアドバイスしています。I型の方には、筋肉の維持・増量と体脂肪のコントロールの意識強化を促しています。低体重で筋肉量、体脂肪量がどちらも少ないI型の方は女性に多い傾向があります。現状維持でよいと思い込んでいる方が多いですが、筋肉量を増やしながら体重も標準まで増量する必要があることをお伝えしています。
また、部位別筋肉量・体脂肪量も具体的なアドバイスをするにあたり非常に役立っています。筋肉は全身にバランスよくついている状態が理想ですので、不足している部位を考慮しながらお勧めする運動や筋力トレーニングに優先順位をつけてご説明しています。」
健診のオプションでInBody測定を希望される理由は様々です。コロナ禍で在宅勤務などが増えて運動量が減少したことや体重が増加したことを心配して測定される方だけでなく、普段から運動をしている方がその成果を数値で見るために測定することもあります。
土肥さん:
「測定を終えた皆様からは、『体の状態がよく分かった。』『受けてみて良かった。』、という嬉しいお言葉をいただいており、InBody測定のオプションは非常に好評です。InBodyの結果用紙では、体重調整が具体的な数値で記載されるので ”改善しなくてはならない” という気持ちを後押ししてくれます。また、こちら側としてもアドバイスしやすいですが、その調整する数値があまりにも今の状態からかけ離れているとモチベーションの低下にも繋がりますので、無理のない範囲で取り組みが継続できるよう、年代やライフサイクルに合わせた指導を心掛けています。
▲ InBody測定後のカウンセリングの様子
測定後の10分ほどのカウンセリングは、その後の検査スケジュールに響かないようコンパクトに行う必要がある一方で、個々に合わせた丁寧なアドバイスが求められます。疾病のある方に対しての栄養指導経験があるスタッフは多いですが、健康な方に対してより健康になるためのアドバイスをする機会はなかなかありません。現在は、より具体的に個人に合わせた指導を行えるよう、特に運動分野での栄養指導やアドバイスに関して、スタッフ間で勉強会を開くなどして知識を深めています。」
健康意識を高めるきっかけを目指して
高齢化が進む中で、サルコペニアやフレイルなど、筋肉量と健康の関係性がより注目されています。年代に関係なく、筋肉量を維持・増加させることは健康の鍵となりますが、特に筋肉が発達しやすい若い世代からのアプローチが重要です。健康診断という自身の体を省みる絶好の機会に、体重だけではなく体成分を評価することが将来的な健康にも大きく影響します。
土肥さん:
「今後も、InBody測定ができる環境を整えていきたいと考えています。社会の高齢化が進んでいくにつれ、筋肉量の低下による運動器の障害が大きな健康課題となってきます。若い世代から自身の健康に興味を持ち、筋肉量を維持、増大させていくことが非常に大切だと思っています。そういった意識を就業世代から持ってもらい、少しずつでもできることから取り組んでもらえるように、事業所単位で健康度を高めるような働きかけをしていきたいと思います。」
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