InBodyがつくる企業の健康文化
インボディ・ジャパンでは、「脂肪を減らして、筋肉を増やす」をテーマに、「InBody Challenge」を開催しています。参加者が指定された期間内で生活習慣の改善に取り組み、InBodyの測定結果(筋肉量・体脂肪量・InBody点数)の変化から健康状態を評価する健康増進プログラムです。
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2025年6月から9月にかけて開催された「InBody Challenge 2025」では、1,700施設のInBodyユーザー様のご協力のもと、全国から「6,733名」の方にご参加いただきました。参加者数は昨年(2024年度: 2,583名)を大きく上回り、大変多くの方にご参加いただく結果となりました。また、2025年度は新たな取り組みとして、InBodyアプリからInBody Challengeへ参加できる機能を開発しました。アプリから簡単にエントリーができるほか、測定結果をアプリに取り込むだけで測定データの提出が完了するなど、「操作が分かりやすく、簡単に参加できた」とご好評をいただきました。
また、インボディ・ジャパンでは健康経営の一環として、2022年より「社内版InBody Challenge(以下、社内版Challenge)」を開催しています。2025年度は、この社内版ChallengeもInBodyアプリを活用し、より手軽に参加・運営ができるようになりました。本トピックでは、今年で4回目を迎えた社内版Challengeの取り組みを踏まえながら、企業でInBodyをご活用いただくことのメリットについてお伝えします。
InBodyから始まる社員の健康管理
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インボディ・ジャパンでは、社員の健康管理を目的に様々な取り組みを行っていますが、その中でも軸となっているのが “InBody測定” です。社員が体の変化を確認する機会は基本的に年に1回の健康診断に限られており、健康増進を目的とした取り組みだけを増やしても、その効果を日常的に把握することは難しいです。だからこそ、定期的なInBody測定を行うことで、社員一人ひとりの体の変化を日常的に捉え、実施している健康施策の効果を確認することが重要です。
従業員にInBodyを定期的に測定してもらうことで、次のようなメリットがあります。
・従業員の体の変化をリアルタイムで把握できる
・実施している取り組みが従業員にとって効果的なのか確認できる
・従業員自身の健康への意識向上、モチベーション維持に繋がる
このような背景から、当社では全社員が毎月2回以上「InBody測定+血圧測定」を行う機会を設けています。測定状況は管理部が毎月確認し、社員の健康管理の基盤として活用しています。
▲ 各営業所に設置されている「InBody・血圧計」
そして、InBodyを軸に毎年開催しているのが、社内版Challengeです。今年で4回目を迎え、今では単なるイベントではなく “社内の健康文化” として定着しました。次の項目では、社内版Challenge 2025の概要について簡単にご紹介します。
社内版Challenge 2025について
▲ 社内版Challenge 2025の流れ
社内版Challenge 2025は、以下の2部門にて開催しました。
・筋肉増加率部門: 期間中の筋肉量の増加率が最も高い人が優勝
・体脂肪減少率部門: 期間中の体脂肪量の減少率が最も高い人が優勝
社内版Challengeでは、部門ごとの結果を変化量ではなく「変化率」で評価しています。これは、元々の筋肉量や体脂肪量は人によって異なるため、単純な変化量だけで競うと公平性を保ちにくいためです。全ての参加者が完全に同じ条件になるわけではありませんが、できるだけ公平性を高める方法として変化率を採用しています。同じ基準で競える環境をつくることが、「自分にも優勝のチャンスがある」と感じてもらえるため、参加意欲の向上にも繋がっています。
さらに今回は、上位入賞者(1位~5位)への景品に加えて、最後まで参加しInBody点数が1点以上増えた方の中から抽選で10名に贈る「特別賞」も用意しました。この取り組みも後押しとなり、今回の社内版Challengeの 完走率は98.6%と非常に高い結果となりました。
社員にとって社内版Challengeとは?
ここでは実際に当社の社員に社内版Challengeについて話を聞きました。
Oさん(2023年入社 男性)
➤社内版Challengeの参加回数は?
2023年に入社してから毎年参加しているので、今年で3回目になります。毎年、社内版Challengeが待ち遠しいほど楽しみにしています。
➤毎年参加している理由は何ですか?
特に社内版Challenge期間中は、他の社員も良い結果を出そうと積極的に健康に対する取り組みに励んでいるため、その姿を見て「自分も頑張ろう」という気持ちになり、生活習慣改善へのモチベーションが上がるからです。今年はそこまで良い結果を出すことはできませんでしたが、久しぶりに水泳を再開するきっかけとなり、イベント終了後も続けられています。結果として、今回も参加して本当に良かったです。
➤あなたにとってInBodyとは?
私にとってInBodyは、気軽にできる ”日常の健康診断” のような存在です。健康診断は年に1回しかありませんが、InBodyならいつでも体の状態を確認することができます。そのため、日々の取り組みが本当に健康に繋がっているかをリアルタイムで確認でき、健康意識の維持にも繋がっていると思います。今後もInBody測定を継続しながら、日々の健康管理に努めていきたいと思っています。
Sさん(2022年入社 女性)
➤社内版Challengeの参加回数は?
今年で4回目です。ちょうど入社した年に社内版Challengeが初開催され、その運営にも携わっていたことから非常に思い入れのあるイベントです。私自身はもちろん、社員の参加意欲が年々高まっていることを感じ、嬉しく思います。
➤毎年参加している理由は何ですか?
毎回ご用意いただける豪華な景品を狙って参加しています。変化量ではなく “率” で評価されるので、運動習慣のある社員が多い中でも自分にもチャンスがあるのが嬉しいポイントです。景品欲しさで頑張っているうちに、自然と運動習慣が身につき、社内版Challengeが終わった後も気づけば筋肉量が増えていました。結果として、景品以上の価値を得られたと感じています。
➤あなたにとってInBodyとは?
どんな小さな体の変化も可視化してくれる、心強い存在です。デスクワーク中心の生活で運動量が落ちている実感がありフィットネスジムに通い始めましたが、すぐに変化を感じることは難しく、「このトレーニングで本当に大丈夫かな…」と不安になることもありました。そんなときにInBodyを確認すると、小さな変化を積み重ねながら筋肉量が増え、体脂肪量が確かに減っていることが分かり、気持ちが楽に、むしろやる気が出てきました。私のような運動初心者にこそ、InBodyは欠かせない相棒だと思います。
毎年参加している社員だけでなく、今年初めて参加する社員にも話を聞きました。
Yさん(2025年入社 男性)
➤社内版Challengeと聞いてどんな印象だった?
入社前から全国規模で「InBody Challenge」というイベントが開催されていることは知っていましたが、社員を対象とした社内版Challengeが実施されていることは知りませんでした。このような取り組みを自社内でも積極的に実施していることから、社員一人ひとりの健康を本気で考える、当社の健康意識の高さを強く実感しました。
➤実際に参加してみてどうだったか?
社内版Challengeでは豪華な景品が用意されていたこともあり、参加してみることにしました。このイベントをきっかけに、普段の食事や運動習慣を見直す良い機会となりました。営業所内でも、ジムに入会した方やダイエットを始めた方が多く、「みんなが頑張っているから私も頑張ろう」とモチベーション高く運動を継続することができました。来年度も、ぜひ参加したいと思います。
➤あなたにとってInBodyとは?
InBodyは、安心を与えてくれる家族のような存在です。普段ジムに通って体を鍛えていますが、ジムに通えない日が続くと「筋肉が衰えてしまったのではないか」と不安になることがあります。また、トレーニングを継続していても、本当に筋肉量が増えているのか分からず、不安を感じることもあります。そんな時に、InBodyで測定し体成分を数値化することで、実際には筋肉量が減っていなかったり、運動の効果が現れていることが分かり、安心できます。体成分は感覚だけでは判断することが難しく不安になりがちですが、InBodyによって客観的に可視化することで、安心感だけでなく「次も頑張ろう」という前向きなモチベーションに繋がります。InBodyは、安心と前向きな行動を支えてくれる、唯一無二の機械だと思います。
社内版Challengeが社内文化として根付いた理由
社内版Challengeは今年で4年目となり、当社では毎年開催されるのが当たり前と感じられるほど定着したイベントになりました。社員からも「今年はまだ?」という声が上がるほどで、今では社内文化の一つとなっています。ここでは、社内版Challengeが社内文化として根付いた理由をまとめてみました。
1.定期的な継続開催
重要なのは、何があったとしても継続してイベントを実施することです。1~2回目の開催では改善点も多く、社員からも様々な意見が寄せられたことや、参加率や完走率の低さに悩むこともありました。しかし、社員からの意見は改善できるチャンスと捉え、試行錯誤を重ねながらイベントを進化させていくことで、「参加して良かった」という声が増えていきました。その積み重ねが社内版Challengeを社内文化として定着させる大きな要因となったように感じます。
2.自主的な参加を促す工夫
社内版Challengeの目的は「社員に健康になってもらうこと」です。ただ、参加を強要してしまうと社員は前向きに取り組めず、自発的な健康習慣の改善には繋がりにくくなります。積極的な取り組みを促すためには、社員が「自ら参加したい」と思える仕組みづくりが重要です。その意欲こそが、継続的な健康への取り組みに繋がります。そのために、当社では次のような工夫を行っています。
・豪華景品や誰でももらえるチャンスがある “特別賞” を用意する
景品があるかどうかで、参加意欲は大きく変わります。魅力的な景品があると、「せっかくなら上位を狙いたい、もう少し頑張ってみよう」という前向きな気持ちに繋がります。さらに、誰でももらえるチャンスがある特別賞を用意することで、運動が得意でない方や自信がない方でも「自分にもチャンスがあるかもしれない」と思うことができ、参加のハードルが下がります。当社では特別賞に条件(InBody点数が1点以上増加)を設けましたが、「誰でももらえる可能性がある」景品を用意した方が、より参加のハードルを下げ、参加意欲の向上に繋がる可能性があります。上位を狙う人、楽しみながら参加する人のどちらにもメリットがあるため、参加者全体のモチベーションを高める効果があります。
・公平性を保つ
イベントに不公平さを感じると、参加意欲は下がってしまいます。運動経験や体格などは人によって異なるため、特に自信のない人ほど「どうせ上位入賞は無理だ」と感じてしまいます。そこで当社では、絶対的な「変化量」ではなく、努力が公平に反映される「変化率」で評価する仕組みを採用しています。これにより、元々の運動歴や体格に関係なく、努力をすれば上位を狙えるチャンスが誰にでも生まれます。「自分にも可能性がある」と思えることが、最後まで頑張る原動力となり、イベントへの積極的な参加に繋がっています。
・楽しみながら参加できる仕組みづくり
せっかくのイベントだからこそ、楽しんで参加してもらうことが重要です。楽しめないイベントでは継続的な参加は期待できません。当社ではInBodyをいつでも測定できる環境があるため、期間中に測定された結果をランキング化し、随時リアルタイムで公開しました。自分の現在の順位がすぐに確認できるだけでなく、他の社員の努力の変化も見えるため、自然と競争心が芽生えます。さらに、ランキングをきっかけに「何を意識して取り組んでいるの?」「どんな運動しているの?」といったコミュニケーションが生まれ、社員同士の交流が深まることでイベントの一体感も高まります。また、社内版Challenge 2023では、チーム戦を実施しました。他営業所・他部署のメンバーとチームを組むことで、普段接点の少ない社員同士の交流が生まれました。チーム内で声を掛け合いながら取り組むことで、「チーム一丸で頑張ろう」という一体感が生まれ、楽しんで参加している姿が見られました。このような楽しめる仕組みを取り入れることが、結果として「また来年も参加したい」という気持ちに繋がっています。
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3.担当者を明確にする
イベントを継続的に実施し、改善を重ねて社内文化として根付かせるためには、運営体制を明確にする必要があります。担当者が曖昧なままだと、準備が後回しになったり、より良いイベントにしようという工夫がおろそかになってしまい、イベントの質を保つことが難しくなります。当社では、マーケティング部を中心に明確な担当者を設定し、役割分担を行っています。担当者を定めることで、責任を持ってイベントの準備に取り組むようになり、イベントの成功に向けて主体的に関わる姿勢が生まれます。この主体的な運営こそが、社内版Challengeを単なる年に一度のイベントではなく、“社内文化” へと押し上げる一つの要素となりました。
今後の展望
当社では、「社員を健康にする」という目的のもと、様々な取り組みを行っています。社内版Challengeはその取り組みの一つであり、社員の健康意識の向上に効果をもたらしてきました。今後も内容をアップデートしながら継続的に実施していく予定です。
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また、2025年に発表されたAWGS2025では、サルコペニア診断に関する新たな指針が発表されました。これまでは65歳以上を対象としたカットオフ値が中心でしたが、サルコペニアの早期発見・介入を目的とし、新たに50-64歳を対象としたカットオフ値が設定されました。これにより、サルコペニア予防がこれまで以上に「より早い段階」から重要視されるようになりました。
※AWGS2025でのサルコペニアの新たな指針について、詳しくはトピック「AWGS2025: 筋肉を軸にしたサルコペニア評価とケアの方向性」をご覧ください。
こうした背景を踏まえ、当社では今後「InBody+InGrip(握力計)」を組み合わせたサルコペニアチェックの導入を進めていく予定です。社員の健康リスクを早期に把握し、一人ひとりの健康維持をサポートしていきます。
当社だけではなく、実際にInBodyを導入いただいているお客様の中にも、社内版Challengeのようなイベントを実施されている企業もございます。
・積水化学工業株式会社 滋賀水口工場様
・喜多機械産業株式会社様
上記企業の活用事例をまとめておりますので、ぜひご覧ください。今後もInBodyが様々な企業における従業員の健康増進にお役立ていただけることを願っております。InBodyを活用した社内イベントにご興味がございましたら、お気軽にインボディ・ジャパンまでお問い合わせください。