家庭用製品 InBody Dial H30とH20の違い

インボディでは、フィットネスクラブや医療施設、プロスポーツチームなど幅広い分野で活用される業務用「InBody」だけではなく、個人が自宅で気軽に健康管理を行える家庭用体組成計「InBody Dial」を販売しています。現在、約1.5万人(2024年7月時点)の方々が、健康管理にInBody Dialを役立てています。

これまでは「InBody Dial H20(以下、H20)」のみを販売していましたが、2024年4月より「InBody Dial H30(以下、H30)」の販売を開始しました。今回は、新商品であるH30をメインに、H20や業務用InBodyとの違い、そしてどのような項目を確認することができるのかをご紹介いたします。

▼目次
InBody Dialの測定原理
InBody Dialと他社製品の違い
H30とH20の違い
InBody Dialと業務用InBodyの違い
終わりに


InBody Dialの測定原理

InBody Dialは乗るだけで体成分を測定することができますが、これは「生体電気インピーダンス分析(BIA)法」という技術を用いて測定を行っているためです。InBody Dialに乗った際に、手や足から微弱な電流を流すことで発生するインピーダンス(電気抵抗値) と身長・体重を用いて体成分を算出しています。

さらに測定値の精度や再現性を高めることを目的に、部位別測定・8点接触式電極・多周波数測定という技術を用いています。部位別測定とは、右腕・左腕・体幹・右脚・左脚の5つの部位を直接測定して、精度を高めるための技術です。8点接触式電極とは、手や足の電極を電流電極4点と電圧電極4点に分けて設置することで電流が流れるスタート位置を固定する、再現性を高めるための技術です。多周波数測定とは、複数の周波数(低周波・高周波)を同時に流す、精度を高めるための技術です。 これらの測定原理や技術は業務用InBodyと全く同じものであり、家庭用であっても業務用さながらの精度を誇っています。

※InBodyの測定原理について、詳しくは「InBodyの技術」をご覧ください。


InBody Dialと他社製品の違い

InBody Dialと他社製品の大きな違いは、測定値に統計補正を行っているかどうかです。統計補正とは、年齢・性別・体型などを考慮した統計的な情報を体成分の算出式に組み込むことです。InBody以外の体組成計は殆どが、この統計補正を使用しています。例えば、若者は高齢者より筋肉量が多い、男性は女性より筋肉量が多いなどの統計的な情報が体成分の算出式に組み込まれています。そのため、同一人物を測定しているにも関わらず、機器に入力する年齢・性別の情報を変えたり、測定モード(アスリートモードなど)を変えたりするだけで測定値が変わってしまうことがあります。

InBody Dialでは、このような統計補正を一切使用しておらず、身長・体重と実測したインピーダンスのみに基づいて体成分を算出するため、その人本来の体成分を算出することができ、見逃しやすい僅かな変化まで敏感に捉えることができます。


H30とH20の違い

この記事を読んでいただいている方は、おそらくH30もしくはH20どちらを購入すべきか悩まれている人が多いのではないでしょうか? こちらでは、H30とH20の違いを明確にご紹介させていただきます。

1.測定項目の違い

 

H20は8項目を測定することができましたが、H30は「筋肉量・上下均衡・体型評価・ウエストヒップ比」の4項目を加えた12項目を測定することが可能となりました。測定する項目が増えたことで、より詳細な健康管理を行うことができます。

2.登録人数制限、内蔵メモリの有無

H30: 最大20名まで登録可能、内蔵メモリあり (最大300件まで/1名につき15件まで保存可能)
H20: 登録人数の制限なし、内蔵メモリなし

H20は登録人数制限がありませんが、内蔵メモリがないため測定結果をInBody Dial内に保存することができませんでした。H30は登録人数が20名までとなりますが、内蔵メモリがあるため1名あたり15件までの測定結果をInBody Dial内に保存することができるようになりました。同一人物が15件以上測定した場合は、保存されている中で最も古い測定結果が削除され、直近15件の測定結果が保存されます。

3.アプリ通信方法の違い

H30: Wi-Fi接続&Bluetooth接続
H20: Bluetooth接続 (Wi-Fi非搭載)

H20はBluetoothのみでの接続となり、InBody アプリと連動するためには、測定する度にアプリを起動しBluetoothを接続する必要がありましたが、H30はWi-Fi接続が可能となり初期設定でWi-Fiの設定さえ行えば、測定する度にアプリを開いたり設定したりする必要がなく、測定後自動でアプリに結果が表示されるようになります。

4.周波数の違い

H30: 5kHz・50kHz・200kHz (3種類)
H20: 20kHz・100kHz (2種類)

H20は20kHz・100kHz(2種類)の周波数の電流を用いて測定を行いますが、H30は5kHz・50kHz・200kHz(3種類)の周波数の電流を用いて測定を行います。より高い周波数を実装しているため、全体の水分を反映しやすくなり、水分均衡が崩れやすい(疾患を持っている・浮腫・高齢者 など)方でも精度高く測定できます。


InBody Dialと業務用InBodyの違い

InBody Dialと業務用InBodyは同じ測定技術を用いて体成分を測定していますが、その他の部分で両者には大きな違いが様々あります。
※業務用InBodyといっても複数の機種があるため機種によって活用できない機能や項目があります。

1.測定項目の違い

業務用InBodyでは、InBody Dialよりも多くの測定項目を確認することができます。例えば、筋肉量・体脂肪量は両腕・体幹・両脚の5つの部位毎に数値を確認できます。体成分分析(体水分量・タンパク質量・ミネラル量・体脂肪量)・骨格筋指数・位相角・細胞外水分比など、その他多くの測定項目によって、より詳細な体成分の現状や変化を把握できます。

2.登録人数制限、内蔵メモリの有無

業務用InBodyでは、登録人数制限はなく何人でも測定することができます。また機種にもよりますが、最大10万件の測定データをInBody本体に保存することが可能です。H30では登録人数制限があり1名あたり15件までしかデータを保存できず、H20では登録人数制限はないものの本体にデータを保存することはできません。したがって、InBody Dial ではスマートフォンのInBodyアプリによる管理が必須となります。

3.紙媒体で結果用紙を出力できる

業務用InBodyでは、プリンターとInBody本体を接続することで、紙媒体で結果用紙を出力することができます。もちろん、InBodyアプリとの連動も可能なので、紙・アプリ・両方で自由に運用方法を選択できます。

4.周波数の違い

InBody Dialの使用周波数が2~3種類であることに対し、業務用InBodyでは最大8種類(1~3000kHz)の周波数を用いています。InBody Dialよりも周波数の種類が多く、より高い周波数を用いていることから、水分均衡が崩れている方(疾患を持っている・浮腫・高齢者 など)に対する測定の際には、業務用InBodyの方がより精度高く体成分を測定できます。

InBody Dialと業務用InBodyは用途によって使い分けることを推奨します。日常的な健康管理にはInBody Dialで測定を行い、数ヶ月に一度は医療施設やフィットネス施設などで業務用InBodyを測定をすることで、より詳細な体成分の分析ができます。この両方を併用して管理することで、より効果的な健康管理を行うことができます。


終わりに

H20とH30の違いはご理解いただけましたでしょうか? 弊社では製品の強みだけではなく、購入後のサポート対応も充実しています。電話やホームページのチャットでのお問い合わせ対応はもちろんのこと、SNS(LINEInstagramX など)でもお問い合わせを承っています。また、InBody Dialの目的は、ご購入いただいた皆様の健康増進に貢献することです。そのため、皆様の健康増進にお役立ていただけるような「トピック」や「Dialの活用事例(Dialサクセスストーリー) 」などをご用意しています。これらの情報を通じて、皆様がInBody Dialを最大限に活用し、より健康的な生活を送るお手伝いができれば幸いです。どうぞお気軽にお問い合わせいただき、皆様の健康増進の一助としてご利用ください。