株式会社New Support:前編
-ジュニアアスリートの健全な成長をサポートする-

✓InBodyを活用する目的
● 子供から高齢者まで幅広い世代の健康づくりをサポートする上で、トレーニングの効果を客観的な数値で評価するため

✓InBody270導入の決め手
● コンディションの指標として明確な数値で体成分を確認できる点

✓得られた効果
● 導入から約半年で導入に掛かった費用を回収でき、会社の利益を効率的に成長させるツールとなった
● InBody測定が講習会の付加価値を高めるツールとなった
● 体成分履歴を追うことで、コンディション管理への意識が高まり、自分自身と競うという視点が生まれた

機種モデル:InBody270

▲ 「伊都アクティブカフェ&ジム 新」 古民家を改装した親しみやすい建物

株式会社New Support理学療法士や看護師など様々な国家資格を有したスタッフが在籍し、企業・団体・個人向けに健康支援サービスを提供している会社です。会社を設立した平成25年から出張訪問型の健康支援サービス事業を始め、平成29年には福岡市西区に拠点となる「伊都アクティブカフェ&ジム 新」を開設、看護師カフェ・トレーニングスタジオ(メディカルフィットネス)・整骨院を併設し、今では子供から高齢者まで幅広い年代の「健康づくり」をサポートする活動を行っています。

スポーツトレーナーの経験を活かした健康づくり

▲ 塩生 好紀さん

株式会社New Support代表取締役の塩生 好紀さんは理学療法士の資格を持ちながら、スポーツトレーナーとして選手のコンディショニング・トレーニング方法・メンタル面のサポートなど幅広く指導をされています。福岡医健・スポーツ専門学校でスポーツトレーナーの知識や理学療法士の資格を取得し、専門学生時代からスポーツ選手をサポートする会社でバイトとして経験を積んでいました。卒業後もスポーツトレーナーとしてスポーツ選手やスポーツチームをサポートしていましたが、仕事を続ける中でスポーツをしていない人への健康づくりにも興味が沸き、New Supportの起業に至ります。

塩生さん:
「少年時代はずっと野球をやっていて子供ながらにプロ野球選手を目指していましたが、当時イチロー選手が理学療法士のサポートを受けていると知ったのをきっかけに、理学療法士を志すようになりました。学生時代にプロスポーツ選手をマネジメントする会社に出会い、卒業後も数年お世話になってスポーツトレーナーとして研鑚を積む日々でした。理学療法士という資格を活かしつつ仕事内容としてはプロスポーツ選手のトレーニングのサポートなどを行っていました。プロスポーツ選手に対して指導することもとてもやりがいがありましたが、もっと理学療法の視点とスポーツトレーナーの経験を活かして、子供や社会人、高齢者など多世代に対して健康づくりをやっていきたいと思うようになりました。スポーツトレーナーの仕事で得た経験は今も活きていると思います。」

多世代への健康サポートに必要なInBody

塩生さんは伊都アクティブカフェ&ジム 新の開設に合わせてInBody270を導入しましたが、それまではInBodyのような、選手のコンディションの指標となる機器は使用していませんでした。

塩生さん:
「当時は選手の主観的な感覚に合わせてトレーニングを行っていました。選手の感覚はもちろん大事ですが、コンディションを指標化して客観的に見ることはできていませんでした。私たちの会社はスタッフの国家資格・経験は揃っていましたが、お客さんに身体の変化や効果を実感してもらう方法が悩みでした。InBodyのことは以前から知っていましたが、店舗の開設にあたり、看護師のスタッフから改めてInBodyを導入してみてはどうかと提案があり、導入に至りました。看護師のスタッフは知人のトレーニングスタジオでInBodyを見たことがあり、きっと活用できると思ったそうです。」

▲ 普段は施設内のトレーニングスタジオに設置

塩生さん:
「普段はInBodyを店舗に設置していますが、土日は持ち出して出張測定に行くことが多いです。InBody270は簡単に折り畳んで持ち運ぶことができ、出張訪問型サービスで活用しやすく、地域のスポーツチームや中小企業、公民館などに出張してInBodyの測定を行っています。店舗での測定人数は1日数名のみですが、出張測定だと1日に100人以上を測定することもあります。定期的に測定する企業やスポーツチームであれば年間のサポート料に測定料金も含んでおり、単発のイベントや測定を含んだ講演会などでは1回500円で測定していただくことが多いです。特に喜んでいただいているのは看護師をはじめとした医療系スタッフが測定結果を説明するところですね。コロナ禍以前は最大で月間500人測定することもありました。」

塩生さんは身体の客観的な評価のためInBodyは必要と感じていましたが、小規模な店舗でもあることから、当初高額なInBodyの導入には不安がありました。しかし、この不安は杞憂に終わり、導入から約半年でInBody270の導入に掛かった費用が回収でき、会社の利益を効率的に成長させるツールとなりました。

子供の体成分をInBodyで確認する

スポーツサポート事業では、スポーツチームサポート・アスリートサポート・ジュニアスポーツ教室を主軸に、小学生から社会人チーム、プロスポーツ選手などを対象に幅広いサポートを提供しています。プロスポーツ選手では野球選手や力士の利用が多く、野球選手のキャンプ時に同伴したり、力士が九州場所中に来店して測定したり、他の地方場所中にも出張サポートを行ったりすることもあります。力士は体格が大きく1日の体重の変動も大きいので、九州場所期間中には毎日InBodyを測定し、体重を数百g単位で確認しています。体重が500g違うだけでも相手とぶつかったときの当たりの強さが変わって来ると話す力士もいます。

ジュニアスポーツのサポートにも力を入れており、特に学校が長期休みに入ると子供の測定がとても多くなります。3ヶ月に1回の測定プランを組んでいるチームでは、学校の長期休みに合わせて測定のスケジュールを立てます。New Support社からスポーツチームへ1年間サポートするプランを提案する際、InBody測定があることで栄養やトレーニングの講習会の重要性や付加価値を高めることができます。初回測定時は結果用紙の見方を小中学生の子供だけでなく、保護者や指導者にも必ず一緒に説明や講習を聞いてもらいます。また、2回目以降は測定スタッフと説明スタッフを分け、個別での説明や相談を重視しています。毎回保護者と一緒に聞いてもらうことが理想ですが、子供だけでの参加の場合は結果用紙に保護者宛のメモを残すなどの工夫もしています。
▲ 少年野球チームでの出張測定会の様子

塩生さん:
「チーム単位で店舗へ測定に行くのは引率する側としても大変で、福岡では出張測定を行っている企業もとても少ないこともあり、InBodyをチームの都合の良い会場に持って来てくれるということがまず喜ばれます。更に、測定結果を基に食事やサプリメント、トレーニングのアドバイスまで行うので、選手本人だけでなく保護者や指導者にもとても喜ばれます。InBodyの測定結果・講習会をきっかけに、家でご飯をあまり食べなかった子がご飯を食べるようになるなど、子供が自分の身体に興味を持つようになります。」

InBodyは設定を変更することで小児用結果用紙が選択できます。New Support社では小学生までが小児用結果用紙、中学生からは通常の結果用紙を使用しています。小児用結果用紙では成長曲線で同年齢の平均と比較することができます。

▲ 小児用結果用紙と通常の結果用紙のサンプル

塩生さん:
「子供たちに結果用紙の説明をするとき、必ず比較対象について『友達ではなく、自分の以前の測定結果と比べてほしい』と説明します。子供は成長期の来るタイミングもバラバラなので、同年齢の子供でも体成分は大きく異なります。そのため、友達と測定結果を比べるのではなく、過去の自分のデータと比較するのが適切です。また、体成分の数値を改善したり伸ばしたりするには保護者の協力が必要不可欠なので、小中学生を対象に結果用紙の説明をするときは必ず保護者にも一緒に聞いてもらいます。一般的な子供として体成分は足りているがスポーツをするための栄養スコアが不足しているケースが多くあるので、その点を保護者には重点的に説明します。スポーツチームの指導者からは “チームメイトや他チームなど他者と競うことはよくあるが、選手が自分自身と競うことが意外と難しい。InBodyで測定することで以前の自分を超える=自分自身と競えるようになるのはとてもありがたい” というお声をよくいただきます。」

塩生さん:
「New Support社ではスポーツチームでの測定の際に選手に対して”以前の結果用紙をなくすような選手は、スポーツをしない方がいい” というルールを設けています。厳しいように聞こえますが、結果用紙1枚を大切にできない人は自分の身体を大切にできない。本気でスポーツをして活躍したいなら、まずは自分の身体を大切にしなければいけないという意識の持ち方から教えていきたいと思っています。初めて測定した頃には結果用紙をしわくちゃにして持って来ていた選手が1年後、2年後になって自分でクリアファイルを買って綺麗に結果用紙を保管するなど、意識が大きく変わったことが見て取れることもあります。そのように意識の変わった選手は自然と他の選手と測定数値の伸び方が全然違ってきています。」


▲ サッカークラブチーム所属の中学3年生の例(初回2018年10月→現在2021年8月)

担当スタッフ:
「現在はチームの測定で3ヶ月に1回測定を行っています。初回測定時は小学6年生で、当時は怪我の治療が目的で来店した際に測定をして栄養ケア(食事改善やプロテイン摂取等)を勧めました。元々太りやすい体質で体重・体脂肪量が重く、チームの戦力としても評価が低かった選手です。栄養数値が低く、怪我をしやすい要因にもなっていました。怪我のリハビリも兼ねて週1回トレーニングを開始し、プロテインも状態に合わせて摂取してもらいました。約3年通い続けて積極的に身体作りに取り組んだ結果、現在はチームでレギュラークラスになり、初回測定時と比較すると体重・体脂肪量が適正となっています。筋肉量は約13㎏向上し、栄養や身体バランスが原因でのケガや痛みは3年間ありませんでした。本人も意識が高く、測定用紙の管理や栄養補給・トレーニングの継続が体成分の向上に繋がっています。」

チームでの定期測定で測定結果が少し気になって声をかけた選手・怪我のリハビリ・トレーニングの強化希望・毎月測定希望の選手のように更なる管理が必要な場合は、個別で伊都アクティブカフェ&ジム 新のトレーニングスタジオに通ってもらいます。また、怪我のリハビリで通うときはInBody測定を毎回行うこともあります。この場合、治療に必要な測定であることから治療代に加え測定料も発生します。 当店に通う選手はスポーツチームでの測定がきっかけで通うようになった選手よりも、それ以外のきっかけで施設を知って通う選手の方が多いです。福岡には子供が通えるトレーニングジム・スタジオが少ないことから口コミでの紹介やチラシ、SNSなどを見て問い合わせをくれる方が多く、コロナ禍ということもあり、子供に運動できる機会を与えたいと考える保護者が多いようです。中には、運動の塾のような感覚で小学生から中学卒業まで通っていた子もいます。
▲ 伊都アクティブカフェ&ジム 新に併設されるトレーニングスタジオでの測定風景

塩生さん:
「主観的な感覚ですが、怪我した子供たちを見ていると栄養状態と怪我の治り具合に関係があると感じているので、栄養ケアに力を入れています。具体的にはInBodyの測定結果を参考にプロテインやサプリメントを勧めています。InBodyがあることで、適切なサプリメントの必要性を子供や保護者、指導者に理解してもらいやすくなりました。漠然と『プロテインやサプリメントを飲んだ方がいいよ』と勧めるよりも、InBodyの測定結果でタンパク質量・ミネラル量が足りていないから、本当に必要なものなんだと納得して購入してもらいやすくなったことはInBodyを導入したメリットの一つと言えます。逆に、当社ではInBodyで測定せずにプロテインやサプリメントを売ることはありません。私自身も子供の頃にプロテインの過剰摂取で腎臓を悪くした経験があるので、適切な量を摂取してもらうことを心掛けています。」

タンパク質量は十分でミネラル量が足りていない子がプロテイン(タンパク質)を飲んでいるなど、既に摂っていたプロテインやサプリメントが今の体成分状態に合っていない子も意外と多くいます。その場合、測定結果を基にプロテインやサプリメントの種類を変えてもらったり、飲み方や量を調節したりします。例えば、小学生にはまず飲みやすいジュニアプロテインなどを勧めて飲むことに慣れてもらい、中学生以上は多少飲みにくくても大人用のプロテインを勧めるなどです。

塩生さん:
「保護者の中には子供がプロテインを摂り過ぎると身長が伸びなくなるという誤解から、プロテイン摂取に抵抗感を持つ人もいます。しかし、測定結果からタンパク質量が不足していること、タンパク質は骨を作る役割もあることを説明すると保護者に響きやすいと感じています。」

New Support社は子供だけでなく、全世代の健康づくりを支援しています。後編では社会人・高齢者に向けたサポートについてお話を伺っています。