体成分測定が必要な3つの理由

日本では男性の約3割、女性の約2割が肥満と言われています。(平成27年「国民健康・栄養調査報告」 厚生労働省調べ) しかし、自身の肥満について認識している人はどれだけいるのでしょうか? 肥満は脳卒中・糖尿病・睡眠時無呼吸症候群・がんなどの病気を発症するリスクがあります。では、どのようにして自分が肥満であるかどうかを調べることができるでしょうか? 体成分に着目してみましょう。今回は体成分を測定すべき3つの理由をお話しします。


1. 隠れ肥満ではないか確認してください

「痩せている=健康」と考えている人は多いですが、必ずしもそうとは限りません。隠れ肥満は運動不足の現代人に多く見られる体型で、体は細くて見た目は普通ですが、体脂肪が多く筋肉が少ない状態です。サルコペニア肥満・痩せ肥満体型・スキニーファットも似たような言葉で、これらに該当する方は筋肉量と体脂肪量の改善が必要です。隠れ肥満は、過体重の肥満体型と同様に、心血管疾患や糖尿病などの病気になるリスクが高まります。しかし、体成分を知って自分の健康状態が理解できれば、病気を予防するための行動を取ることができます。

ここでもし、ご自身の筋肉量が足りているのか? 体脂肪率が高くないか? 気になる方は、InBodyで確かめてみてください。百聞は一見に如かずです。InBodyの結果用紙では、体重における筋肉・体脂肪の均衡度に加え、BMI(体格指数)と体脂肪率を組み合わせた実際に近い体型評価も表示します。


2. モチベーションを維持し、目標を達成するために体成分を使ってください

体成分を測定し、次の2点を確認してください。
・筋肉量が維持、または増加していること
・体脂肪率が減少していること

体成分を分析することによって、体重を調節するための具体的な目標を成分毎に設定することができます。また、体成分で体型を定量化することで、普段は感じることができない僅かな変化も捉えることができます。変化を追っていくことで、運動や治療の進捗を確認したり、効果を測定したりすることができます。自分の体が健康的に変化していると実感できれば、モチベーションアップにもなります。体成分の変化を追うには2~4週間毎に測定を行うことを推奨します。


3. BMIだけで体型を正しく評価することはできません

自分のBMIを知っている人はたくさんいます。しかし、BMIの本当の意味は何でしょうか? BMIは身長と体重の比率に過ぎず、その比率で低体重・普通体重・肥満であるかを決定します。即ち、筋肉と体脂肪を考慮しないため、体の健康状態や体型を正確に評価すことができません。例えば、ボディービルダーは身長に対して体重が重いので、BMIに基づくと肥満に分類されてしまいます。一方、体成分の測定結果では過体重・強靭型と分類され、体重が重いのは筋肉量がとても多いためであり、肥満が原因でないことが分かります。つまり、今の体重が適正体重で、過体重を意識して減量する必要はありません。

近くのスポーツ施設やインボディが参加している展示会などのイベントに参加し、体成分を測定してみましょう。InBody470の場合、約15秒で筋肉量と体脂肪量を部位別に測定し、標準的な数値に対する過不足を提示します。測定結果の体重だけを見て、標準体重だからと安心していませんか? 体型は隠れ肥満ではありませんか? 見た目だけが痩せていても健康とは限りません。筋肉はバランス良く発達していますか? 体幹の体脂肪量は高くないですか? 下半身の筋肉量が弱まって左右差が大きいと、体の重心が傾いて転倒しやすくなる上に、腰痛や関節痛などにも繋がります。内臓周りの体脂肪は生活習慣病に関連することが知られています。

是非InBody測定で体内の均衡と潜在する健康へのリスクを確認しましょう。それから、健康への意識と生活の質を高め、充実した日々を送ってください。